住まいの診断事例

2017年6月30日 金曜日

東広島市S邸[築24年 木造(2×4工法)]
住宅診断

屋根部分

とてもきれいな状態の屋根でした。一般的にスレート瓦(写真のような板状の屋根材)は5年~15年毎に塗装をするなどして、メンテナンスが必要なのですが、S邸は定期的にメンテナンス(塗装)をされており、屋根材は良い状態でした。

外壁とサッシ部分

外壁とサッシの間はシーリング材と言って、柔らかくそして弾力があるボンドみたいなものを詰めているのですが、このシーリング材も時間と共に経年劣化します。S邸ではこのシーリング材が割れたり取れかかったりしている状態です。画像の通り穴が開きますので、補修が必要です。

小屋裏部分

小屋裏部分(屋根裏部分のこと)は漏水跡や木材の腐食、断熱材の有無などを調べます。S邸では、カビや漏水跡、木材の腐食もなく、断熱材のしっかりと入っており、状態も良かったです。

床下部分

床下部分は、小屋裏部分と同じように漏水跡や木材の腐食、断熱材の有無、そしてシロアリのチェックをします。画像は床の下地板なのですが、湿気の為に少しカビが発生しています。ほおっておくと下地板の腐食につながります。

室内側サッシ部分

サッシは冬に結露が発生すると思いますが、そのままにしておくと周りの木部に染み込みます。画像はその染み込み跡です。これは木部の腐食の原因となりますので、サッシ周りはすべてチェックします。

ベランダ部分

ベランダ部分もチェックします。ベランダの下部(1階部分)が部屋か外部かでチェックは変わります。下部が部屋の場合は一般的に防水層と呼ばれる部分があります。画像でいうと床の灰色の部分です。この防水層が切れたり、劣化してないかを調べます。S邸は問題なしでした。

総 評

定期的にメンテナンスをされており、状態は良いお宅でした。ただ、上部でいったように、外壁とサッシの間のシーリング材が切れているところは補修が必要です。
また、階段に手すりがなかったことや寝室及び階段室に火災報知器がなかったです。どちらも現行の法律では要るものですので、設置した方が良いです。特に火災報知器は絶対です。
また、結露が多いお宅だと思います。周りの木部に水を吸い込んだ跡が多数ありましたし、サッシのカギが水によって不具合を起こしている個所も見受けられました。結露対策が必要だと思います。

診断費用:
80,000円(小屋裏侵入オプション+床下侵入オプション)(消費税別)

お客様の声

なぜ診断をしようと思ったのですか?
今回、この家を売却するに当たり、住宅診断というものがあることを知り、次に使っていただく人の為、また、お互いが納得して売買するためにお願いしました。
診断をしてどうでしたか?
家の隅から隅まで検査していただき、ありがとうございました。
2時間くらいかかると伺った時はビックリしましたが(笑)
次に移る新築も住宅診断していただこうか検討中です!