住まいの診断事例
2018年5月30日 水曜日
広島市H邸[築29年 木造]
住宅診断
屋根
一般的なスレート屋根です。数年前に塗装をされたらしくとてもきれいな状態です。スレート屋根は5~15年毎に塗装をしないと劣化していく屋根材なので、メンテナンスが必要です。
基礎
基礎部分は基礎の状態やクラック(ひび割れ)をチェックします。今回のH邸はおおむね良好でクラックも細かいものが数か所のみでした。クラックの幅が0.5ミリ以上もしくは深さが20ミリ以上、もしくはその両方で検査項目に該当します。0.5ミリ以下のクラックをヘアークラックといいチェック項目に該当しません。
床下
床下は下地部材の状態や木の含水率(気に含まれる水の量、多いと湿気が多いと判断されることや腐る原因の一つとされる)、断熱材の有無、基礎の内側の状態を確認します。
ベランダ
ベランダは下に部屋があるかどうかを確認し、床の防水の状態や手すり壁の状態などをチェックします。屋根と同様、雨漏りの原因にもなりかねない箇所ですので、必ずチェックします。
室内壁
室内の壁もチェックします。傾きや状態を確認します。画像はビニルクロス(壁紙)の割れです。地震などの外的要因により家は動くときがあります。その時に割れてしまうことが多いです。あまりに多数ある場合は、家の構造や地盤を確認する必要があります。
階段
階段は幅・段の高さ・手すりの有無・2階に寝室がある場合火災報知器の有無を調べます。住宅診断をしているとよく手すりがないお宅がありますが、現在では法律で階段に手すりは必ず必要となってます。無いお宅は今からでもつけることをおススメします。
総 評
今回のお宅は、数年前にリフォームされていたので、割ときれいでした。状態も良かったです。室内壁の数か所に割れが確認されたのと火災報知器が無かったので、お客様に対応をお願いいたしました。
診断費用:
60,000円(消費税別)
- なぜ診断をしようと思ったのですか?
- 親が不動産業を営んでおり、住宅診断を受けると瑕疵保険に入ることが出来て、さらに住宅ローン減税までできることを知り、お願いしました。
- 診断をしてどうでしたか?
- 保健と減税の為の診断依頼でしたが、現状の家の状態を把握できてよかったです。また、担当の方がわかりやすく解説していただけたので、私にも理解できました。直さないといけないものは直そうと思います。